葉の描き方

花を描く上で、葉は本当に大切な要素です。様々な葉を描いてみましょう。

ボタニカルアートの絵は本当に精密に植物を描きます。花は勿論葉の葉脈の一本一本まで丁寧に、質感なども表現します。でも、このサイトは新人画家が始めの一歩を始める前の段階を扱っています。それに、私は絵は好きなように描けば良い…と思っているので葉もその調子で描きましょう。一つ気にすると良いと思うのは、抽象画を描くわけではありませんから、それが何の葉かが大体分かると良いかな…とは思います。しかし、今、この文章を書きながら、ガーデンを眺めていますが、花を見ずに葉だけを眺めても、大体何の葉かが分かります。ですから、その葉の特徴を掴めば、あとは大体でOKということになります。こう思うと全て気が楽になって、楽しく絵が描けますよ。

葉も基本的な筆の使い方を使えば大丈夫です。水彩画ですから、絵ですね。大抵の場合は、葉と花と一緒に描きます。植物を注意深く見てみると、花の色は根から上に上がっていくんでしょうか?詳しいことはまったく知りませんが、花の付け根の茎の部分や、葉に花の色素(だと思うんですが…)が入りこんでいます。それで葉を描く時も、その花の色を意識して描くと良いと思います。絵具のチューブから出したて、ほやほやの真緑色の葉は見たことがありません。葉の色については、水彩絵具の混色方法をご覧下さい。

では今度は、実際の画像を使って葉っぱを見ていきましょう。


このバラの名前は”ビックパープル”名前の通りに大きな紫色の花をさかせます。この葉っぱは、薄くヒラヒラしていて、花の色が葉にも滲み出しているような感じです。色もグリーンはグリーンですが、花にあわせてペインズグリーンを加えてダークな感じに仕上げました。


春に咲くオオテマリ、葉も若緑色をしています。そのほかの花の葉っぱも混ぜて、でも同じ若緑の全体のトーンをみて、明るい雰囲気のグリーンでかいてみました。重なった部分やブーケの中のほうの暗い部分なども良く見て描きましょう。


これは、シルバーリーフと言いますか、葉の表面に沢山のこまかい毛が生えていて、全体には白く見えます。トルコブルーを薄くして使いましたが、やはり明暗が必要ですから、3種類くらいの濃さで色を置いていきました。


ボタンの葉っぱは大きくて元気です。個人的には中国人の友人も多く、どうしても中国飯店に行ったときの、あのボタンを想像してしまいそうになるので極力色を抑えて西洋風に描いてみました。葉っぱもそれにあわせて、少し地味に。裏返った部分を暗くして感じをだします。


チューリップとクリスマスローズ、チューリップはちょっと青っぽいような、白っぽいような色の葉、クリスマスローズはダークな感じの葉です。グリーンと薄いピンクの八重咲きチューリップ、クリスマスローズの地味な白に近く、寒さに耐えて咲いてるよ…そんな感じの盛り花。






まとめとしては、花を描くときは、大体のスケッチをするときに、花やアレンジメントから受ける感じを大事にして、花にあった葉っぱの色やトーンを大体決めて描いていきます。明暗をつけながら、どこが一番ダークな部分になるか等を考えながら描いていきましょう。描く順序は一番メインになる花などを中心に描いていきます。するとそのメインの花との関係で隣接した花や葉を描いていけます。

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