水彩画描き方2〜花の形をシンプルに捉える
花を描くときに、どんな風に花にアプローチするか…私たちの作風を決める要素になるとおもいます。私が花を描くときは、その花の持つ、個性をかきたいとおもいます。それで花びらの一枚一枚を丁寧に描くのではなく、その花がもつ雰囲気などを描きたいと思います。
シンプルに捉えるといっても、説明はなかなか難しいものです。花でも何でも見たものに対して、意識または無意識のうちに私たちは何かを感じています。何を感じればいいんだろう…と思う方もいるかもしれません。そんなときは自分に対して、質問をして、それに自分で答えていきます。どんな形か、どんな色か、大きさは?、形は?、にぎやかな感じかそれとも寂しい雰囲気か、暑い感じ冷たい感じか、春の雰囲気か、秋の雰囲気?、香りは?葉っぱはどんな感じか等等…。すると自分の見ているものから何かを感じることができますよ。
それから花に面と向かっていきます。目が悪い方は(私は近視ですが)メガネをはずして見ましょう。細かいところは見えません。そうすると、大体の感じで物が見えている感じです。それから描き始めます。大事なことは、私たちの頭にある概念を捨て去ることかしら…。この花はこうであるとか、この葉っぱはこういうはずである…を捨て去って、もう一度モデルの花たちを見てみましょう。
この花の形をシンプルに見るとは、花だけではなく、葉っぱ、全体とも関係するので、ちょっと練習が必要かもしれません。見る練習です。絵を描くときには、まず頭の中に描こうとするものがないといけませんが、固定観念で見ないでもう一度良く見て、何かを感じてみてはどうかしら。なんでもシンプルは大抵いいことです。