失敗から学ぶ

個々の花や葉などは上達しても、出来上がりがちょっと…と思うとき考えられるのは、構図などでしょうか。花の位置やアレンジが余りよくないと、見た感じもよくありません。せっかくの作品、失敗してもそれから何かを学びましょう。

まずは失敗例を。

これは何が失敗だと思われますか?人によってご意見は様々あることと思います。これを描いたときには、アジサイのグリーンとピンク色の微妙な色合いにとても魅力を感じて描いたのですが、後でよくよく見ると上の花の部分に比例して、花瓶の下部が細すぎて不安定な感じです。実際、下が細い花瓶ですが、絵にしたときには失敗だと思います。

この絵は全体的にまとまりのない、要はしまりのない絵ですね。色は全体的にオレンジ系で、それはそれでよいのですが、アレンジがよくありません。アクセントになる花も、アクセントになるように描いていません。中心になるよく描きこまれた花がないからだと思われます。アレンジの時には、何を描くのだというテーマを決めて描きます。

この絵は全体的に硬い感じがします。アレンジメントがこわばっている感じですね。空気が通っていないような。花のアレンジは、花のやわらかい感じが出せる、アレンジだと思います。使った花瓶というか、植木鉢も硬い(実際硬いのですが)感じでこのアレンジの硬さに拍車をかけてしまっています。

では今度はあのピンクのアジサイから学んだ点を考慮に入れて描いたアジサイです。同じ花は終わってしまいましたので、異なるアジサイをガーデンから摘んできました。

このアジサイはいかがでしょうか。自分なりにはこちらのほうが少しはよくなっているとおもいます。失敗作は余り改めて見たくはないものですが、こうして無理やり見て見るのも練習のためになります。

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